まぬけなケガ

 
 
 
 
この仕事では小さな怪我は日常茶飯事なのですが、先日、久々にまぬけな怪我をしました。
 
 
 
 
箱をやといざねで組んでいたところ、
 
 
( ※ やといざね接ぎ = 接合すべき両面に溝を作り、これに別に作った小幅の薄板を核として入れる継手。 『木材工芸用語辞典』より引用 )
 

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仮組みの段階( 接着剤をつけずに行う試し組みです )で、さねをきつくしすぎてしまい、抜けなくなってしまいました。
 
 
 
 
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うんともすんとも言わないので、万力に挟んで外そうと思ったのですが
 
 
 
 
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「 えいっっっ!! 」 と力任せに引っ張ったら勢いあまって
 
 
 
 
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おでこに ガツーーーン !!!
 
 
 
 
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「 あだーーーーーっっっ!!! 」
 
 
 
 
 
 
木工をやっていらっしゃる方なら、切りっぱなしの材料の角がどれだけ鋭いかがご想像できるかと思うのですが、案の定…
 
 
 
 
「 う~~~~、やっちまったぁー…。 あ、あれ? 血が…。」
 
 
 
 
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ということで、眉毛の上に情けない怪我…。(幸いとてもとても軽傷でした)
 
 
 
 
 
 
地味に痛い怪我といえば (怪我のうちに入らないのですが)
 
 
勤め時代に、気づいたら両手の指10本全部にトゲが刺さっていたのは笑えました。
 
 
 
トゲって、刺さったらすぐ抜かないと皮膚がその上に覆いかぶさって益々抜けなくなるのですよね…。
 
 
そんなかんじで「 あ~あ、また抜けなくなっちゃった。 」というトゲを放置していたら、気づいたら全ての指がトゲを所有していたという…。
 
 
指先のトゲって、どんなに小さなものでもとっても痛いんですよね。
 
四六時中、チクリチクリと痛みが走り、いざ抜いてみると
 
「 こんな… こんなちっぽけなものに今まで打ちのめされていたのか…。 」
 
と、毎回残念に思います。
 
 
 
 
 
 

Potatis(ポタティス)スツール 使用例

 
 
 
 
先日、ポタティススツールをお使いのお客様よりとっても嬉しい写真を頂きました。
 
 
「 こんな風に使ってもらえたらいいな~~。 」と思い描いていたまさにその通りの絵!!
 
 
 
 
 
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わ~~~! 寄り添ってる~~~!!
 
 
 
 
 
 
 
SN3V0019
 
 
寄り添ってる~~~!!!
 
「 ねぇねぇ、なにか用~? 」 って言ってるーーー!!! (←様に見える)
 
 
 
 
 
 
スツールとしてはもちろんですが、サイドテーブルとして使いやすい様に、より膝の近くまで寄せやすい形に制作したスツールです。
 
 
素敵に使っていただいて、本当にありがとうございます。
 
 
 
 
 
 

封筒作り

 
 
 
 
近頃、「封筒」で悩んでいました。(←なんて小さな悩み…)
 
 
 
お客様とのやり取りで、なにかと使う頻度が多い封筒ですが
 
今まで薄っぺらい茶封筒や、味気ない100円ショップの封筒を使うことにとても罪悪感を持っていました。
 
なんだか事務的すぎて申し訳ないし、自分が作りたいイメージとも落差があるような気がするし…。
 
 
でも、封筒って「ちょっと上品なのを…」と思うだけですごい値段が高いですよね 悲。
 
高いのに5枚しか入っていないとか… 泣きたくなります。
 
 
 
 
…と、そんなある日、とても質感の良い紙が100枚入で売っているのを見つけました。
 
 
「 お? これで封筒を作ればいいのでは…? 」
 
と、思い購入。 封筒の展開図をネットからダウンロードして、印刷して、合板に貼って型を作って……。
 
 
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「 ほら、型があるから紙の上に載せて切るだけ! カンタンでしょ~? 」
 
と、型抜き係を母にお願いし
 
 
 
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ジャジャーーン!!
 
 
 
…と封筒を作っているのであります。
 
 
 
 
なんだか先日の段ボールの事といい、家具を作っているだけじゃ足りないんだなぁーーとしみじみ思うのでした。(←今さら…)
 
 
 
 
 
 

Potatis スツール できました

 
 
 
 
新商品、Potatis(ポタティス)スツールができました。
 
 
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Potatis(ポタティス)とはスウェーデン語で「じゃがいも」のこと。
 
 
一見、何の変哲もないよく見る形のスツール…ですが、この形にはいろんな思いが込められています。
 
 
 
 
 
 
 
 
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名前の由来は、コロコロと不格好なじゃがいもみたいな形だから…ではありません。
 
 
結果的に「 あれ? じゃがいもみたいになっちゃったな…。 」ということにはなってしまいましたが…。
 
 
 
 
 
 
 
 
昨年、東京にお住まいのお客様より、スツールの制作依頼をいただきました。
 
お客様の家具への愛情とこだわりが伝わってくるそのご依頼は、とても難航しそうな予感がしましたが
 
どうしてもそれにお応えしてみたいという気持ちが勝ってしまい、お引き受けすることにいたしました。
 
 
 
そのスツールは、お客様のご要望ですでに5つの条件がありました。
 
 
 
「スツールで5つの条件って、それってもう形はひとつですよね……!??」(←本音)
 
というところに
 
『そこにアトリエキイコさんらしさを出してください』
 
……という素通りできない一文が……!!
 
 
 
 
 
 
これは相当悩みました。
 
ほぼ形が決まっているものに、どうやってオリジナリティを出したらよいのだろう…。
 
あれこれ奇抜なものを考えてみるも、その自由度も「ご予算」というものに阻まれる…。
 
 
予算内で作れる、というだけで自分だったら絶対欲しいとは思わないな…という絵しか描けずにいました。
 
 
 
 
— じゃあどんなスツールを自分は作りたいんだろう? —
 
 
 
 
思い出したのはスウェーデンで生活していた頃に、借りていた家のハウスオーナーの奥様から修理を頼まれたスツールです。
 
 
 
ハウスオーナーさんは70代のご夫婦でしたが、ご両親も家具が好きで色々集めていたということで、古くて素敵な家具がたくさんあるお家に住んでいて
私はその古い家具を時折修理して、家賃に代えてもらったりして暮らしていました。
 
 
ある時、「これは大事なスツールだから修理してほしい」と頼まれたスツールがありました。
 
 
形こそ平凡で、よくあるタイプのスツールでしたが
奥様のおばあ様がそのスツールに座ってジャガイモの皮をむいていたのだそうです。
 
 
 
70代の奥様のおばあ様が愛用していたスツールです。
 
 
 
受け取った瞬間、その愛された時間と、詰まっているであろう思い出の数々に心からジーン…としてしまいました。
 
 
「こんな愛され方をするスツールを作りたい」と思いました。
 
 
 
 
 
 
 
 
…そんなことを思いだし、「形は平凡でも、やっぱり永く愛される家具を作りたい!」という方向性で気持ちが固まった時、
お客様からのメールの内容で、「ソファの横でサイドテーブルとして使うことが多い」という一文にオリジナリティを出せるのではないかと閃きました。
 
 
 
そうして出来たのがこの、サイドテーブルとして使いやすいことにこだわった、ちょっとまぬけな形のスツールです。
 
 
 
 
 
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脚の角度は、より膝下に寄せやすいように。
 
 
 
座面の形は、自分に寄り添おうとしている丸の形…。
 
 
 
 
 
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目指すのは、スウェーデンで出会ったあのスツール……ということで『Potatisスツール』と名付けました。
 
 
 
 
 
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「ぶかっこうだけど、そこが可愛いでしょ?」
 
 
 
…と言っているようなスツール、出来ました。
 
 
 
 
 
 
 
 

名入れサービス

 
 
 
 
おかげ様で子供椅子がご好評をいただいております。(こちらのページに登場している椅子です
 
 
 
 
ローマ字限定ですが、ご希望がありましたらお子様のお名前やお誕生日を座面の裏に刻印しております。
 
 

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子供椅子以外の製品も、お客様の記念日など刻印することができますのでご要望の際はぜひお申し付けくださいね。
 
 

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インフルエンザ

 
 
 
 
インフルエンザになってしまいました…。
しかも自分の誕生日を挟んで。。
 
 
布団の中で
「お客様に迷惑かけちゃうー!」
「あ、あれどうしよう」「これどうしよう…」などなど考えながら
 
普段、普通にひとつひとつの仕事を終わらせられているということは奇跡の連続だったのだな…としみじみ思いました。
 
 
私のように個人でやってらっしゃる方は、当たり前ですが、仕事の面では代わりがいないわけで…。
 
ひとつの仕事を終わらせる前に怪我をするかもしれないし、機械が壊れて動かなくなるかもしれないし、配送の途中で事故にあうかもしれないし、自分の身には起きなくても家族に何かあるかもしれないし…。
 
 
数えだしたらキリがありませんが、それらひとつひとつをスルリスルリとすり抜けて無事ひとつの仕事が完成をみているなら
 
やっぱりすごい奇跡だーーー! …と思うのでした。
 
 
 
 
この度は「インフルエンザなんかなったことないからダイジョーブ!!」(←昨年秋、予防注射したら?という母の問いかけに対しての私の言葉…。)…という私の浅はかさから、納品を楽しみに待っていただいているお客様にご迷惑をおかけしてしまいました。
 
…が、温かいご理解をいただき、本当に私はお客様に支えられているなぁ…としみじみ思いました。
本当にありがとうございます。
 
 
これからもコツコツ、感謝の気持ちを忘れず精進しようと思います。
 
 
 
 
 
 

段ボールのこと

 
 
 
 
このところ、ありがたいことに北海道外のお客様からのお問い合わせをいただくようになりました。
 
 
今までは自分が車で行ける範囲の納品しかほとんどなかったので、品物をくるくるっとライトロンでくるんで車に載せて運ぶ…というだけで段ボールのことはあまり考えていませんでした。
 
 
ところが遠方に送るとなると、当然ながら段ボールが必要になり、普段から上記のような状態の私は
 
 
「!!! サイズのあった段ボールを探さなきゃ!!」
 
 
…からのスタートでして、迅速な対応ができずお客様には大変ご迷惑をおかけしております、申し訳ありません…。
 
 
 
段ボールとひとことで言っても、「気持ちよくお送りしよう」と思うと考えることがいっぱいある!…と思う今日このごろであります。
 
 
大は小を兼ねるといいますが、あまりに大きすぎてもブカブカで格好悪いし…
 
既製品でちょうど良いサイズのものはないか探すことから始めます。
 
 
ピッタリサイズでオーダーメイドしてもらったものもあるのですが、やはり枚数が少ないとその分単価が高くなるので
 
「この品物は後々これくらいの数売れるだろう…」
 
というもの以外は大きな数で頼みにくいし、家具なので段ボールのサイズも大きく保管も場所をとる…というのが問題です。
 
 
 
商売をやっていれば初歩的なことかもしれませんが
 
改めて、普段普通に買い物して、その品物がピッタリ綺麗に箱に収まっていたりして
 
違和感なく「いい買い物したなぁ~」と思うことの裏側には
 
ちゃんと梱包のことについて考えた人がいて、頭を悩ませて色々計算してできているんだなぁーとしみじみ思うようになりました。
 
 
 
何分不慣れなもので、品物を一つお送りするのも試行錯誤ですが
 
梱包の仕方ひとつで商品の価値を下げてしまうこともあるので
 
心を込めて送り出せるようにしていきたいと思います。
 
 
 
 

チーズフェア

 
 
 
 
先日、帯広市の百貨店「藤丸」さんで開催中の『ミルク&ナチュラルチーズフェア』に行ってきました。
 
 
北海道各地のおいしいチーズが勢揃いのこのイベントは毎回楽しみにしています。
 
 
色んなチーズを少しずつ買って「自分好みのチーズはどれかな~」と自宅で食べ比べてみるのが至福の時間です。
 
 
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アトリエキイコの家具展を終えて

 
 
 
昨年末、12月19日(木)~24日(火)まで
JR帯広駅地下の『帯広市民ギャラリー』でアトリエキイコ初の展示会を開催しました。
 
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今日は写真と共にそのご報告をさせていただきます。
 
 
 
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入口入ってすぐのところには、スウェーデンにいた頃制作した家具達を配置しました。
 
 
私の母校、Capellagården をビデオで紹介するスペースも設けました。
 
 
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帽子掛けとウォールシェルフ
 
 
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昨年5月にとかちプラザでの展示でも使ったこのセット、前回は少しあっさりしすぎていたなーという印象だったので
「もっとモリモリ(森々)させたいのですが…」といつもお世話になっているお花の先生に相談したところ
「今の時期なら河川敷で芦とか刈ってきて床に引けばいいわよー!!」と元気いっぱいにアドバイスくれたS先生。
 
 
アドバイス通り、いざ河川敷に行ってみると「あ、あれいいなー!」と思う植物が生息しているのはかなり川に近づかなければならないデンジャラスゾーンでした。
 
 
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この時期の北海道、目の前のデンジャラス坂は凍ってツルツル、川はもちろん冷たそう、おまけにこの日の天気は強風でどうしようかと躊躇しましたが
「でも一度にたくさん捕獲できるのはここしかない!」と足を踏み出すも案の定一歩目で転倒。
 
 
「ぎゃあああああ~~!!」と大人一人、カマを持ったまま尻餅で坂を滑り落ち、植物モリモリゾーンにボフッ!!と追突する形でストップ。
 
 
「ふう~~う。。 あせったーーー。。。」
 
 
 
気を取り直して刈り作業をするも今度は刈った物をもって今降りてきた坂が登れません。
 
しかも刈った物を入れるビニール袋を車の中に置いてきてしまったし… ガーン。。
 
 
何度か挑戦するも、天候は強風。刈った物がどんどん飛ばされていきます。
 
 
「くぅ~、、悔しいけどこれはカマ一本持って登るのがやっとだ! 刈った物は諦めだーー!」
 
 
 
結局、カマ以外何も持たず這い上がり、安全ゾーンに点在する小さな植物を風の中歩いて歩いて刈り集めました。
 
 
 
そんなことで出来上がったこの写真のディスプレイ。。
 
 
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じーー…ん。。 いい思い出です。。。
 
 
 
 
話が脱線しました。本題に戻って…
 
 
 
 
 
スウェーデンにいた頃、近所の教会をイメージして作ったペーパーホルダー
 
 
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同じくスウェーデン時代に制作し、友人の営む美容室に納めた椅子 Caringo 。(デザインは Carl Malmsten と Yngve Ekström )
 
 
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ダイニングテーブルやお盆など、実際にお客様宅で使っていたり自宅用として使っているものも今回は数点展示しました。
(写りこんでいるお盆のデザインはCarl Malmsten 。)
 
 
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なべしき
 
 
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お茶の時間が楽しくなるようにと想いをこめて作ったチョコレートキャビネット。
板チョコを割った形をイメージした扉を開けると、お菓子とお茶の道具入れになっています。
 
 
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スペースがない所でも活躍、奥行の狭いデスク
 
 
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期間中はびっくりするくらい本当にたくさんの方々にお越しいただきました。
 
 
一週間天候にも恵まれ、心配していた搬入と搬出も家族・友人の力を借りてスムーズに行うことができました。
 
 
また、帯広市民ギャラリーオープン以来初の家具の展示会だったということで
予約を入れた時点から楽しみにしてくださっていたギャラリースタッフの皆さま、
この空間を上手に利用してもらいたい…という熱意で丁寧にお気遣いくださったこと、誠に感謝しております。
 
 
今年もまた気持ちを新たに制作活動に励み、
次回は販売もできるような展示会をすることが私の当分の目標です。
 
この度は本当にありがとうございました。
 
 
 
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あけましておめでとうございます

 
 
 
 
新年、あけましておめでとうございます。
 
 
 
 
昨年末は12月24日に展示会を終え、そのままバタバタと慌ただしい年越しとなりました。
 
展示会に来てくださった皆さま、また関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
 
おかげ様で大盛況のうちに無事終わることができました。
 
展示会の様子はまた改めてご報告したいと思います。
 
 
 
 
お正月は鶴居村に行って幻想的なタンチョウの群れを見ることができ、
年始のご挨拶にぴったりな素敵な写真が撮れました。(正確には撮ってもらいました。。)
 
 
今年は昨年よりも上手に時間を使えるように努力したいと思います。
 
 
本年も、スローペースなアトリエキイコをどうぞよろしくお願いいたします。
 
 

new year